「どうする家康 静岡 大河ドラマ館」と「静岡市歴史博物館(展示室)」の両館入館で市内観光がお得! 公共交通機関や、観光施設が割引となる「しずおか周遊割引券」を使って、静岡市をもっとお得に楽しみませんか。
雄大な富士山を望みながら散策できるスポットへ
徒歩2~3分久能山東照宮へはロープウェイに乗って
ロープウエイ5分家康公を祀る国宝の御社殿は絢爛豪華
今回は、「静鉄バス+日本平ロープウェイ+久能山東照宮セット券」の割引券を使いました。券売所(新静岡バス案内所・静岡駅前案内所)に割引券を提出することで、セット券が半額で購入できます。静岡市街地からバスに揺られて日本平へ。ロープウェイを乗り継いで、徳川家康公を祀る久能山東照宮まで足を伸ばしました。
まずは、日本平山頂にある日本平夢テラスへ。「日本平夢テラス入口」バス停周辺は、早春の梅、続いて桜と、季節の花が出迎えてくれます。
標高300mの日本平は、富士山の眺望が素晴らしい景勝地。清水港越しの富士山をはじめ、駿河湾、伊豆半島、静岡市街地から南アルプスまで、絶景がパノラマビューで広がります。
山頂にある日本平夢テラスには、日本平の成り立ちや文化的な価値を紹介する展示エリア、富士山を見ながらおいしいお茶で一息つけるラウンジスペース、絶景が望める展望フロアがあります。
設計は隈研吾建築都市設計事務所。静岡県産の木材をふんだんに使い、周囲の景観に溶け込む設計デザインも魅力です
ラウンジでは静岡産の緑茶、和紅茶、抹茶、スイーツなどがいただけます。お茶はラテや抹茶スカッシュなどアレンジメニューも。季節のフルーツを使ったドリンクもあり、春先は「いちごヨーグルトドリンク」が人気です。
席はすべて富士山ビュー。ちょっと優雅なティータイムはいかが
ラウンジで提供している静岡茶や、富士山グッズなども販売しています
ゆったりとティーブレイクを楽しんだら、3階の展望フロアへ。ここから見る富士山は一枚の絵画のよう。さらに、外に出て展望回廊をぐるりと歩けば、360°の絶景が広がります。夕暮れには、「日本夜景遺産」に認定された、ここでしか見ることができない夜景も楽しめます。
静岡県産の木材をふんだんに使った建物と富士山のコラボがつくる、静岡らしい風景
日本平夢テラスを散策したら、そろそろお腹がすいてくる頃。日本平ロープウェイで久能山東照宮に行く前に、キラキラ光る駿河湾を眺めながらランチタイム。日本平山頂駅に併設されている「門前の恵み たいらぎ」のレストラン「はなあおい」は、“健康志向”とも言われる徳川家康公にちなんで、体に優しい、地元の食材をふんだんに取り入れたメニューが揃っています。
大きな窓いっぱいに駿河湾の景色が広がる、明るいレストラン
「大御所御膳」1,380円。きなこを練り込んだそば「金な粉そば」、地元久能の農家めし「ねぎまんま」、抹茶塩でいただくかき揚げと、静岡の味が満載
ランチの後はロープウェイの乗車券を買いに窓口へ。大きな葵の御紋のオブジェの前に佇む、家康公のシルエットを発見。久能山東照宮の神職手づくりの竹製のスマホスタンドがあるので、自撮りもできます。
“ふたりの家康公”と、時空を超えたスリーショットが実現!
ロープウェイは10分間隔で運行。いざ、久能山東照宮へ参りましょう。日本平と久能山をつなぐ屏風谷や地獄谷の断崖、駿河湾の景色がよく見えます。
久能山駅までは5分間の空中散歩
家康公を御祭神として祀る久能山東照宮。家康公を祀る神社は、全国に百数十社あると言われていますが、その創祀がここ久能山東照宮で、家康公は死後、久能山に葬るよう家臣に遺言しました。本殿の後方をさらに登った場所に、家康公の御遺骸を埋葬した「神廟」があります。本殿と拝殿を「石の間」で繋いだ権現造は、全国に数多く創建された東照宮の原型となりました。
久能山東照宮の表参道は、久能海岸から続く石段です。御社殿までの石段の合計は1159段。ここからは駿河湾を一望でき、家康公が愛した絶景を堪能できます。
晴れた日には駿河湾越しに伊豆半島から御前崎まで見渡すことができます。
眼下には静岡市の特産「久能の石垣いちご」の栽培ハウスがびっしりと並んでいます。12月からゴールデンウィーク頃まではいちご狩りの季節。甘~い石垣いちごも味わいたい!
絶景を堪能したらお参りに。春の久能山東照宮は、寒桜に始まり、梅、河津桜、ソメイヨシノ、しだれ桜、八重桜などが境内に次々と咲き誇り、4月の中旬頃までお花見ができます。御社殿の唐門の下に植えられているのは、家康公ゆかりの梅。紅白の梅が咲き揃うと、春爛漫の景色が広がります。
楼門の脇にある家康公の手形で“お手合わせ”。最強の手相、ますかけ線、別名天下取りの相がくっきり見えます
江戸時代、家康公が駿府城で自ら育てていた「実割梅」。明治9年にこの地に移植されました
総漆塗、極彩色をまとった、拝殿でお参り
最後に神廟にお参り。緑に囲まれた一画は、いっそう厳かな雰囲気。“究極の家康公スポット”です
参拝の後は、久能山東照宮博物館へ。家康公が愛用した品々や徳川家歴代将軍の具足、刀など、2,000点を超える所蔵品があり、その中には、今話題の家康公の甲冑「金陀美具足」も。収蔵品の展示は随時入れ替えをしています。
久能山東照宮からは、再びロープウェイに乗って日本平山頂駅へ。
静岡市街に戻るバスに乗る前に、「門前の恵み たいらぎ」でおみやげ探し。お茶やみかんを使ったお菓子の他、家康公にちなんだグッズなど、ここでしか買えないおみやげがたくさん並んでいます。
売店の一角には家康公の甲冑「金陀美具足」のレプリカも展示してあります。
たくさん歩いてのどが渇いたら、売店で蛇口みかんジュースを
かつての城下町、静岡市中心街から、静岡市が誇る景勝地・日本平と、徳川家康公の人柄や偉業を感じる久能山東照宮へ。「どうする家康 静岡 大河ドラマ館」と「静岡市歴史博物館」を訪れ、市内の家康公ゆかりの地を巡るプチトリップを楽しんでくださいね。